医療用医薬品について
「お医者さんにかかってもらうお薬(※)、薬局では販売してもらえないの?」というお問い合わせを多く頂きます。その答えは「YES」でもあり、「NO」でもあります。
※お医者さんにかかってもらうお薬の代表的なものには、モーラステープ、セルタッチパップ、ロキソニン錠などがあります。
お薬には種類があります。大雑把に分けると、「医療用医薬品」と「一般用医薬品(※)」に分けることができます。わかりやすく説明すると、「医療用医薬品」は、お医者さんが処方箋を書いて出すことができるお薬で、「一般用医薬品」は、薬局などで購入できるお薬です。
少し専門的な話になりますが、「医療用医薬品」は、更に「処方せん医薬品」と「処方せん医薬品以外の医薬品」に分けることができます。実は、「処方せん医薬品以外の医薬品」は、お医者さんの処方箋がなくても販売が可能です。この「処方せん医薬品以外の医薬品」を販売することを、業界では「零売(れいばい)」と呼んでいます。
法律上は、「処方せん医薬品以外の医薬品」であれば販売可能です。ですが、「零売(れいばい)」にはかなり制約があり、その制約ゆえに、販売する薬局が限られています。
※医療用医薬品から一般用医薬品への移行段階にある医薬品を「要指導医薬品」と呼びます。
実は、「医療用医薬品」と同じ成分の「一般用医薬品」がある場合があります。「一般用医薬品」ですので、健康保険こそ使えませんが、処方箋がなくても購入できます。厳密には、お医者さんにかかってもらうお薬(健康保険が利用可能な「医療用医薬品」)ではありませんが、同様の効果が期待できます。
「医療用医薬品」に対応する「一般用医薬品」を一覧にまとめましたのでご確認ください。
「医療用医薬品」に対応する「一般用医薬品」の一覧(2017年9月更新)
※1 この他にも同成分が含まれている一般用医薬品は多数あります。詳しくは薬局などでご相談ください。